言語を身に付けるということ


新学期が始まってもうすぐ3週間が経ちます。先週私の「中学英語やり直し講座」のレッスンで使ったペア練習用のカードを、そのまま生徒さんに「お家で練習して下さいね」と言ってお渡しました。その際、イームスの子供英会話では生徒さんは毎日お家でCD練習をして、その回数をテキストに記録し、誰が一番多くやったか競っている、なんて話をしました。

そうしたら今週、中学英語やり直し講座のある生徒さんは、私が渡したペア練習用のカードにある疑問文とそのYES/NOの2通りの答えをまとめたものをパソコンで作り、それをプリントアウトして一週間毎日5回朗読し、回数を記録されていました。

私は、10年くらい前、中学英語やり直し講座が始まったばかりの頃、講座を受講されたある女性の生徒さんを思い出しました。その方は60歳を迎え、会社を定年で退職されたのをきっかけに英会話を習いたいとやり直し講座に申し込まれました。マイケルジャクソンが大好きでマイケルの歌を英語で歌えるようになりたい、というのが英語学習を始めた動機でした。その方は、宿題でお渡ししているA4サイズの2枚の練習プリントがあるのですが、それを毎回丁寧にやって、答え合わせをし、端から端まで毎日朗読して、やはり回数を記録されていました。その回数は毎週70回とか80回とかでした。毎週レッスンに来て「先生、見て、見て~」といって私に回数を記録したプリントを見せてくれました(先に紹介した今回の男性の生徒さんも、撮らせて頂いた写真を見て気付いたのですが、宿題のプリントに朗読した回数を記録されています)。

その方はお歳が60を超えてゼロから英語学習を始めて、半年間の私の中学英語やり直し講座を修了した後、やはり私の初心者クラスでさらに半年間勉強してどんどん力を付け、英語を始めて1年後には英語ネイティブの初中級クラスに進みました。初中級クラスに入って1年ほど経った頃、イギリスに半年間の語学留学に行くと言い出し、本当に行ってしましました。帰国後はまたイームスのネイティブのクラスで英語を学びました。

英語、とくに英会話は論理的に考え理屈で答えを出す数学のような科目とは違います。スポーツや楽器の演奏のように反復練習の中から正しいフォームが身に付き、無意識に出来るようになるものです。歳は、、、関係なくはないかもしれませんが、絶対ではありません。生徒の皆さまに、少しでもやる気と勇気を与えるきっかけとなることを願って今回のエピソードを紹介させて頂きました。


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